数字のマジックでココロを癒す ~心理テストの活用~
心理テストを行った経験は、誰しも1度や2度はあるのではないでしょうか。
例えば、「自分を〇〇だと思いますか」というような数々の問いに〇△×をつける。
出た結果に納得したり、「そうかな?」と思ってみたり。
心理テストは、本来の自分が浮き彫りになり、自分をしっかり認識し、現状を知ることができます。
1.心理テストは2種類
(1)能力検査
言語、知能、数理、図形認知、論などの自分の能力を知る検査
(2)性格検査
外向・内向といった自分の性格を知る検査
2.性格検査の【BDI】とは
性格検査の中のBDIについてご紹介します。
BDIは、認知療法を提唱したアメリカの精神科医アーロン T ベック博士によって考案されたものです。
抑うつの程度が測定できる自己評価表です。
21の問いがあり、各々に4つの状態が書かれています。
その状態は上から順に0、1、2、3という点数がついており、自分の状態を選びます。
具体的な例を挙げてご紹介しましょう。
問1.
A.悲しいとは感じない。
B.悲しいと感じる。
C.いつも悲しいと感じていて元気が出ない。
D.悲しい、または不幸だという気持ちがとても強くて耐えられない
問のAが0点、Bが1点、Cが2点、Dが3点という点数配分となっています。
全ての問いが同じ点数配分です。
そして、全ての問いが、下に行けば行くほど、ストレス状態を強く表しています。
そのため、合計点数が高ければ高いほど、大きなストレス状態にあるということになります。
しかし、認知行動療法を使ってカウンセリングをすることにより、点数が低くなっていきます。
つまり、点数が下がる=状態が良くなる、ということです。
このように、BDIでは状態が良くなることが、数字という目に見える形で現れるのです。
実施の度に徐々に下がっていく点数を見ることによって、気持ちも前向きになります。
「前回より今回のほうが良かった」、
「じゃあ次回はまた良くなるようにもっと認知行動療法に取り組んでみよう」
と思えるようにもなります。
これは数字のマジックです。
数値化するという、目に見える結果が心の状態を左右していくのです。
言葉と同じように、数字にもマジックがあるのです。
このように、心理テストは自分の状態を自分で把握することができます。
そして、更に良くなるように頑張ろうとモチベーションを上げることにも役立つのです。
BDI以外にも心理テストには様々なものがありますが、「客観性」「信頼性」「妥当性」がある標準化された心理テストを活用することをお勧めいたします。
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