人への判断は自分次第で変わる! ~パーソナリティ~

「温和そうな人だな」
「気難しそうな人だな」
「大人しそうな人だな」
初対面の人に会った第一印象で、相手のパーソナリティをある程度予測することはありませんか。

相手をまだ知る前から、私たちは既に自分の中で相手のイメージを作り上げているのです。
それは、見た目や仕草などが、相手のパーソナリティを設定しているからなのです。

パーソナリティは環境や遺伝などの要因で作り上げられ、その人の行動などに影響を与えます。
これは「パーソナリティ理論」と言い、考え方は多数あります。

今日は、「パーソナリティ理論」の一つである類型論についてクローズアップしながら、人への判断について考えていきたいと思います。
類型論は、一定の原理の基づいてパーソナリティ(人格)を分類する考えです。


1.体型で人を分類[クレッチマーの類型論]

クレッチマーというドイツの医学者・精神科医は提唱した、体型による類型論をご紹介します。
クレッチマーの類型論は、体型により人を3つのタイプに分類するものです。
心の病気の種類によって患者の体型に一定の傾向がみられることが始まりでした。
しかし患者のみならず、健常者にも適用できると考えられています。

(1)細長型→分裂気質
分裂気質は、一般的には、静かで控えめ、生真面目といった特徴が見られます。

(2)肥満型→躁鬱気質
躁鬱気質は、一般的には、社交的で明るく、温かみがあるといった特徴が見られます

(3)闘志型→粘着気質
粘着気質は、一般的には、几帳面で粘り強いといった特徴が見られます。

 

クレッチマー(1888年1964年)が発表したのは50年以上前になります。
しかし、今でも、体型により人を判断していることはありませんか。

例えば細長型の芥川龍之介や、肥満型のTVタレントを思い浮かべてみて下さい。
いかがですか、何となく自分のイメージと似かよっていませんか。

私たちは、痩せている人を真面目そうだと感じ、太っている人を明るそうだと感じている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、全ての人が当てはまるということではありません。

 

2.パーソナリティを表現する言葉をポジティブにする
パーソナリティを表現する言葉は非常に多くあります。
もちろん、ポジティブな言葉ばかりではなく、ネガティブな言葉もあります。

しかし、ネガティブなレッテルを貼られるのは誰しも気持ちのいいものではありませんね。

そこで、パーソナリティのネガティブ言葉を別の言葉に言い換えて考えてみましょう。

(1)類型論の細長型の人を例にご紹介
細長型の人には、先に述べた特徴の他に「変わり者」「臆病」というパーソナリティがあります。
このようなパーソナリティはあまり聞こえのいいものではありませんね。

例えば、
変わり者」は「個性的」とも言え、
臆病」は「慎重」とも言えます。

「独創的な考え方(個性的)で、石橋を叩いて渡る(慎重)性格ゆえ、仕事は成功」。

こんな風に考えてみることもできます。

人が100人いれば100通りのパーソナリティがあります。

パーソナリティを良く捉えるのも悪く捉えるのもその人次第

自分のパーソナリティを深く掘り下げ、分析すれば、自分らしく生きることができます。
また、他人のパーソナリティをポジティブに捉えられれば、いい関係を築くこともできます。

他人は変えられませんが、自分の捉え方・表現方法は変えられるのです。
今、人間関係で悩まれている方は、捉え方・表現方法を変えてみてはいかがでしょうか。

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