ビジネスシーンで良好な人間関係つくり ~NLP(神経言語プログラミング)~

仕事仲間といい関係を築いて楽しく働きたい。
取引先の人と親しくなってビジネスを成功させたい。
そんな風に思ったことはありませんか。

仕事をする上で、人と人とのいい関係は大切な要素。
例え仕事がバリバリできても、人間関係がギスギスしていてはモチベーションも今一つ。
心理学の手法の1つ「NLP」を使えば、相手とのいい関係を結ぶことができます。

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1.NLPとは?
NLPとは、「Neuro-Linguistic Programming」の頭文字を取ったもの。
日本語に訳すと、「神経言語プログラミング」となり、言葉や言葉以外のものを脳に働きかけることによって、人とのコミュニケーションをスムーズにする心理手法です。
NLPの技法をご紹介しながら、ビジネスで使うシーンの例を挙げます。

ビジネスシーン3

 

2.NLPの技法と活用例
(1)キャリブレーション=観察
相手を観察し、相手のことに気づくことです。

相手にはどのような言葉が響くのか?。
言葉をかけたときの目線、表情、応答の声・言葉・ペースなどを観察します。

例えば、取引先の相手のネクタイをほめる場合、ほめ方によって、応答は異なります。
「綺麗な色ですし、デザインもいいですね」という見た目の視覚情報を褒めた場合。
「柔らかそうですし、肌触りも良さそうですね」という素材の体感覚情報を褒めた場合。
「今年の流行になると聞いていたので、流行の先取りですね」という流行度の聴覚情報を褒めた場合。
ほめ言葉でも、嬉しく感じる人もいれば不愉快に感じる人もいるのです。

(2)ペーシング=ペースを合わせること
相手との話のスピードやリズム、声の強弱を合わせることです。

例えば、初めて営業に訪れた先で、クライアントと商談をする時。
自分は営業歴10年を超え、営業トークも滑らかで慣れており、立て板に水を流す勢い。
しかしそれまで社内業務を行う部署にいた相手は、先月新しい部署に配属されたばかり。
外部の人と商談するのは今回が初めてなので、一言一言、かみ砕くようにゆっくり話します。
そんな時、あなたがクライアントの話すスピードに合わせるだけでも、相手は安心するのです。
その際に、声もコーンも併せれば、更にいい関係が作られやすくなります。

(3)バックトラッキング=オウム返し
相手の言葉を返していくことです。
相手が話したことを聴いたことを示します。
相手の言葉を同じように返すことにより、相手は「私の話を聞いてくれる」と思うのです。

「発注したものが期日に間に合いました」
「間に合ったんですね」
「売上が対前年比120%になりました」
「120%になったんですね」
このように返していくことによって、相手は私の話しを聴いてくれていると安心するのです。
また、その際に、自分の言ったことを再認識することにも役立っています。

(4)ミラーリング=相手の仕草を真似ること
ミラー(鏡)のように同じような仕草をすることによって、相手は親しみを感じたり、安心したりします。

例えば、部長のあなたが部下の主任を会議室に呼びます。
新人がお茶を出して会議室から出て行った時、あなたが部下にお茶を勧めます。
部下は緊張していましたが、あなたから勧められて一口飲みます。
その時、あなたがお茶を飲まなかったら、あなたが同時にお茶を飲んだら、部下は何となく安心するのです。
このときに、もし飲まなかったら部下は「僕だけ飲んでいいのか?」と不安になります。
自分と似ていると、近親感が沸き、安心感が得られるのです。

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