4つの技法で聞き上手になろう ~傾聴技法~
「あの人に話をすると、何だかホッとする」
「あの人はいつも私の話をちゃんと聞いてくれるから、とても嬉しい」
などという経験、ありませんか。
「でも、聞き上手になるのって難しいのでは?」いえいえ、そんなことはありません。
カウンセリングの傾聴技法を使えば、聞き上手になることができるのです。
傾聴技法とは、クライアントの話をしっかり聴く、カウンセリング技法の1つです。
傾聴技法の「傾聴」とは、読んで字の如く、「傾いて聴く」ということ。
つまり、耳・目などの身体を相手のほうに傾けるようにして心を込めて聴くことです。
「聴」の中に「目」「目」と「心」という文字が入っているのを見ても納得がいくでしょう。
これが相手の話をしっかり聴く姿勢です。
1.傾聴技法
傾聴技法の基本には以下の6つがあります。
(1)姿勢
(2)単純応答
(3)事柄への応答
(4)感情への応答
(5)要約
(6)質問
本日は、(1)~(4)の活用方法についてご紹介します。
普段の生活でも人とのコミュニケーションを図る際に役に立ちます。
(1)姿勢
頭の先からつま先まで意識しながら相手に安心感を与えます。
特に顔は、穏やかな表情を保つようにします。
また、服装などは清潔感を保ち、腕や足を組んだりして拒絶や横柄な感じを与えない姿勢や態度です。
(2)単純応答
相手の話にうなずいたり、相槌を打ったりすること。
相手の話に、「話を聴いているよ」をいう気持ちを伝えます。
また、「共感しているよ」という「YES」のメッセージを示すときにも役立ち、相手は安心します。
また、短い言葉を返す「オウム返し」をするのもいいでしょう。
自分の言葉を使って返してくれることで、親しみやすさが生まれます。
(3)事柄への応答
相手が話した文節を返すこと。
最初を同じ言葉を使い、ある程度、話しが進んできたら、、相手の言ったことを同じ意味の別の言葉で返していくことをします。
自分の話を理解してくれている、ということを相手は知ります。
(4)感情への応答
相手の感情の言葉を返すこと。
感情の言葉は一語で表すことがほとんどです。
例えば、「うれしい」「楽しい」「穏やか」「不安」「緊張」といった言葉です。
「気持ちがわかってもらえた」「気持ちを受け止めてくれた」と思い、相手はホッとします。
2.聞き上手
傾聴技法の基本を普段の会話に取り入れてみましょう。
驚くほど聞き上手になることができます。
聞き上手になるということでコミュニケーション力もアップします。
傾聴技法とは逆に、相手の言うことを拒絶したり否定したりするような言葉もあります。
例えば、「でも」「そうは言っても」「あなたの言うことはわかるけれど」などです。
もしあなたが言ったことに、相手が「でも」とか「そうは言っても」と言ったらどうでしょうか。
あなたは、相手は「自分の話は分かってもらえない」と思うのではないでしょうか。
時にはそれがきっかけで、心を閉ざしてしまうかもしれません。
だからこそ、傾聴技法を使い、相手に安心して話をしてもらえるようにし、話しやすい雰囲気をつくってください。
肯定的な態度と肯定的な言葉で、あなたは「聞き上手」になるということができるのです。
聞くというのは、話すことよりも大切なコミュニケーションの基本です。
傾聴技法を使って、ぜひ聞き上手になって下さい。
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