価値観の違いで‘常識’にも‘非常識’にもなる!【アサーション】
以前見たテレビドラマのワンシーンになります。
主人公が、知人の家に真冬に遊びに行った際、知人と話しに熱中しているときに、突然、その知人の家族から「靴下脱いで?」と言われました。
主人公は、びっくりした表情をしながら、靴下を脱いでいましたが、これは価値観によって捉え方がかなり変わるシーンです。
ちなみに、知人も知人の家族も靴下は履いていました。
1.考え方は人それぞれ異なる
「靴下脱いで!」という言葉を言われたら、常識と思いますが非常識と思いますか?
主人公のように言われた側の考え方としては、下記などが想定されます。
もちろんこれ以外にもありますが、とりあえず4つ示します。
(1)靴下は朝履き替えたばかりだけど汚いかな?申し訳ない
(2)客に理由もなく靴下を脱げというのは非常識な人だ
(3)理由も言わず「靴下脱いで」と言う家族に注意しない知人は非常識な人だ
(4)この家の家族は自分たちは靴下をはいているにも関わらず、客に靴下を脱がせるのは、非常識な家族だ
(1)を考える人は自分を責める人
(2)(3)を考える人は他人を責める人
(4)を考える人は世の中・集団を責める人
(1)から(4)までを全て考えることができれば、考えが順繰り回っていくので、悩みが深まることはありませんが、どこかに固執すると、ストレス状態が続きます。
2.あなたはどの考え方?
「靴下を脱いで!」と言われた主人公は上記1を考えていたのでしょう。
ぼそっと『靴下は朝履き替えたばかりだけど汚いかな?申し訳ない』と、つぶやいていました。
しかし、帰宅後、腑に落ちず嫌な気持ちが沸き起こってきたため、知人に電話で理由を確認していましたが、知人は「他人はどこから来たかわからないため、変な菌を持っているかもしれないので、靴下は脱いでもらっている」と返事をしていました。
しかし、知人も知人の家族も、主人公の家に来た際は、靴下は脱いだことが無いようです。
知人や知人の家族が、他人の家で靴下を脱がない考え方としては、下記などが想定されます。
(1)私が変な菌を持っているわけがない。私や家族は綺麗だ
(2)人の家で靴下を脱ぐのは面倒
(3)靴下を脱いでといわれなければ脱ぐ必要はない
(4)他人の家は汚い。靴下を脱ぎたくない
(5)他人の家は、汚してもいい
(6)自分は靴下よりも素足の方が汚い
もちろんこれ以外にもあります。
また、家に遊びに来た友人に靴下を脱がせる考え方にも、いろいろな考えが想定されます。
(1)私は神経質なので靴下を脱いでもらわないと困る
(2)変な菌を持っているに違いないのに、靴下を脱がいないのは非常識だ
もちろんこれ以外にもあります。
3.自分の考えを伝えるときには相手の気持ちを考える
人には様々な価値観があるため、自分とは違った考えの方に、自分の考えを伝えたいという状況は発生します。
その際に大切なのは、自分の考えを言うことと同じぐらい相手の気持ちを考えるということです。
相手の気持ちを考えず、自分の価値観だけを伝えると、相手から負の感情を持たれ、関係に亀裂が走ることになりかねません。
それは、結果的には、自分に戻ってくるため、
・友人知人といざこざが起こり会いずらい。疎遠になる。
・職場の人といざこざが起こり働きずらい。退職する。
・家族といざこざが起こり一緒にいずらい。離婚する。
・周囲の人といざこざが起こり住みずらい。引っ越しをする。
といった事などが起こり得ます。
疎遠、退職、離婚、引っ越しなどは、様々な理由で起こりうることですが、自分の考えを貫き通した結果、起こり、それにより生きずらさを感じているならば、
自分の意見は言うけども、相手の意見も聞きながら、調整を図っていく、
アサーションという手法を、身に付けることをお薦めします。
4.アサーションを身に付ける
アサーションは、カウンセラー&メンタルトレーナー養成講座・ベーシックコースにて習得いただけます。
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【記事監修:ハートフルライフカウンセラー学院学院長・石川千鶴】
学院長・石川千鶴は厚生労働省・職業情報サイト(o-net)のカウンセラー(医療福祉分野)紹介ページにおいてカウンセラーを務め、認知行動療法にてカウンセリングを実施。
*CBT:Cognitive behavioral therapy
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