元教師による支援局[教師&保護者向け]世代間のギャップ(2)
2016.09.03
私たちの世代は、職場を離れたところでも、先輩や同僚たちとの食事や飲み会がよくありました。
交流することでストレス解消、明日へのステップにつながることもあるので、多忙な日々の中でも貴重な時間でした。
最近は、職場の飲み会が減ってきたとよく耳にします。
特に20代、30代の若い世代を誘っても断られることが多く、「残業代が出るなら行きます。」という状況もあるようです。
プライベートを大切にするということかもしれませんが、
「今夜は見たいテレビ番組があるので、無理です。」と言われたときは、
”録画すればいいのに・・・つまり、断る口実か。”とギャップを感じたことがありました。
教師たちの職員室でのおしゃべりは、他愛のないものも当然ありますが、日頃のちょっとした会話の中に得ることが多くあります。
特に、生徒たちの言動や家庭の様子などといった情報交換が、次の生徒指導につながるのです。
しかし、若い世代の人たちには苦痛に感じることもあるようです。
”くだらない話をしている。”ように映っているかもしれません。
あるとき、隣の席の20代の男性教師が、両耳にイヤホンを付けながら、パソコンに向かっていました。
周りでは彼以外の学年教師が、その日の出来事や各クラスのようすなどを話していたので、彼にも聞いてほしいと思い、声をかけてみました。
「いつも、いつも何を聴いているの?」
「すみません、これ、エアーなんです。」
話しかけられないように、ただイヤホンを付けていたということでした。
放課後の時間を、自分だけの時間として使いたい。
やることはたくさんあるので、邪魔されたくないという気持ちはわかりますが、これが、今の若い人なのかと考えてしまいました。
勿論、彼のような人ばかりではありませんが。
私は、授業の合間の休み時間や放課後のおしゃべりにも意味があると思っています。
”○組の○さんが、こんなにいいことをしていたよ。”
担任として気づかなかった面を知ったことで、次の日に○さんを褒めてあげることもできるのです。
常にアンテナを張り巡らせておくことが大切で、そこから生徒とのつながりもできるのにと思いましたが、言葉で説明してもなかなか受け入れられない状況がありました。
若い世代の人たちにはIT関係や独特な発想など、学ぶべきことも多くあります。
どちらが良い悪いではなく、考え方や価値観の相違があることを理解しながら、互いに尊重し合っていける職場であってほしいと思います。
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