OLからの転身ストーリー【OLの朝-天使と悪魔の戦い】
2016.11.21
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ・認知行動療法士・心理カウンセラー・メンタルトレーナーの鳥沙ゆきこです。
今回は、心理学を学びで、私がOL時代によく経験していた朝の眠気との戦いのことをご紹介します。
これは心理学の有効性を認識し、心理学に目覚めていった実例でもあります。
授業4回目に精神分析理論を教えていただいた後のことです。
私のOL時代の一日の始まりは、朝、目覚ましのアラームが鳴ったときに、
「まだまだ寝ていたい。」
だけど、
「遅刻してはいけない、早く起きなきゃ」といった
葛藤から始まっていました。
目覚ましのアラームが鳴り、止めては「あと少し…」と眠気に勝てず、なかなか起きることができません。
ベッドの中でしばらくゴロゴロしてしまいます。
「まだ寝ていたい」という気持ち。
「遅刻してはいけない、早く起きなきゃ」という気持ちがぶつかり合います。
つまり、本能と理性の戦いです。
漫画でよく見る、何か心の迷いがあったときに頭に浮かぶ悪魔(本能)と天使(理性)のイメージです。
心理学の精神分析理論でいうと、本能はイド、理性は超自我です。
精神分析理論の心の構造論では、
人の心は、イド(エス)・自我・超自我の三層から成り立っています。
そして、心的エネルギー(リビドー)により動かされるとされています。
心的エネルギー(リビドー)とは、衝動のような精神的エネルギーであり、本能であるイドを刺激するものです。
イドは、本能や欲求といった快楽原則に支配されているところ、「~したい」と思うところです。
超自我は、快楽的本能欲求を抑えるところで、「~しなければならない」という理性になります。
そして自我は、イドと超自我の間でを社会のルールである現実原則に従いながらバランスをとって「~する」と決定するところです。
「まだ寝ていたい」というのがイド。
「遅刻してはいけない、早く起きなきゃ」というのが超自我。
そして、最終的に自我で、その両方を満たすようなバランスをとった方法を決定し、行動していきます。
例えば、「あと10分だけ寝る」というように自我が折り合いをつけていくのです。
このようなイドと超自我の戦いは、日常生活の中でもよくあることですね。
OL時代、私は朝テレビをつけて情報番組を見ながら出勤する準備をしていたときの出来事です。
面白い芸能ニュースや人気スポットの特集がやっているとつい見入ってしまい、いつの間にか家を出る時間が迫っているということがよくありました。
最後まで見たら電車に乗り遅れるけど、続きが気になる。
そんなとき、頭の中に天使を悪魔が現れます。
「続きが気になるんだから最後まで見ちゃえ」という悪魔。
「最後まで見たら朝礼に間に合わないかもしれない、すぐに家を出なきゃ」という天使。
そして悪魔と天使の戦いです。
そんなときは、「朝礼に間に合うように、あと5分と決めて続きを見よう」と自分の中で調整して決断していきます。
イドに流されてばかりいると社会のルールからはみ出てしまいます。
また、人間関係に問題が生じてしまう可能性があります。
一方、超自我が強すぎると自分の欲望が満たされず、ストレスが溜まってしまいます。
ストレスを溜めずに上手く現実の社会に適応していくには、
自我を強くして、自分に折り合いをつけていくことが大切です。
イドと超自我は発生することはあたりまえ。
誰にでもあること。
誰にでもあることと知ったことで、私はストレスを軽減できました。
私だけが怠け者ではなく、誰にでも起こっていることと知ったことは救われました。
また、自我を意識してバランスの良い決断・行動をしていければ、安定した日常生活を過ごせるようになっていきました。
日々起こる葛藤が、実は心理学で客観的にとらえていけることに、感動すら覚えたことを覚えています。
OLからの転身を考えた朝の出来事です。
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