摂食障害克服記 (第四十回目) 【大学2年8月 – 自己肯定感】
2016.08.15
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、自己肯定感をもてるようになった出来事についてです。
過食期を乗り越えた後は、体力がつき精神状態も安定してきたため、大学2年生の夏休みにデパ地下のお惣菜屋さんで接客のアルバイトをすることにしました。
この経験が、私の摂食障害克服に大きく影響しました。
アルバイトはオープニングスタッフとしてのお仕事だったため、実際に働く前に、ミーティングや研修を重ねて準備をしていきましたが、スタッフ全員でお店を作り上げていくことに面白さを感じました。
スタッフには、同じ年代の大学生もいれば、主婦、外国人の方もいらっしゃいました。
当時の自分にとって、とても新鮮な環境で色々な価値観を知ることができました。
仕事をする中で、上司から良い評価をもらうことができ仕事を任せてもらえるようになると、それがとても嬉しく更にやる気に繋がっていきました。
そして、そこには自分の役割がしっかりとあり、メンバーの一員であることを実感できたのです。
自分の居場所を見つけることができたと思うと同時に、自分の存在を肯定的に感じることができました。
元々、自己否定感が強い自分にとっては、このとき目の前が明るくなった気分でした。
やりがいをもって出来るアルバイトは私の趣味になっていました。
夏休みが終わり大学が始まっても、時間があればアルバイトを入れ、週4~5日働いていましたが、そうしているうちに、いつの間にかカロリーや食べ物のことが気にならなくなっていました。
アルバイトのことを考える時間が多くなり、食べることに関して神経質にならなくなっていました。
そして、「太っている、痩せているは大きな問題ではない」と気づいたのです。
外見の表面的なものでなく、心の内面の重要さを知るようになりました。
このアルバイトを始めたことをきっかけに、新しい価値観が生まれ、「食べる」ことへのこだわりが小さいことに感じられました。
食べたいものを素直に食べることができるようになり、体重が増えても否定的に捉えることがなくなっていきました。
心身両面とも状態が良くなっていたため、通院に関しても、週1回の通院が2週間に1回へと少なくなりました。
自分を肯定的に捉えることは、摂食障害克服にとても重要なことです。
私にとっても、アルバイトを通して自己肯定感をもてたことは摂食障害に大きく影響したと実感しています。
ここまで「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。
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