摂食障害克服記 (第三十六回目) 【大学1年1月 – 感情への向き合い方 】
2016.07.11
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、摂食障害克服に向かっている中で、自分の気持ちへの向き合い方が段々と変化していったことについてです。
私は拒食症になってから、「食べる」ことに恐怖を感じ、いつもカロリーを気にして特に糖質や脂質を避けていました。
口にする物に強いこだわりがあったり、食べる時間、量、カロリーについて自分が決めた通りに食べられないと絶望的になり、罪悪感や恐怖感が迫ってきて、パニック状態に陥っていました。
そこから、通院や入院、人間関係や環境の変化から少しずつ克服に向かっていきましたが、ふとある時点で過去を振り返ると、以前より負の感情の強さが軽減していたり、身体的にも体のだるさや目まいが良くなっていると実感できるときがありました。
その具体的な例として、アルバイトを通して仲良くなった友達とケーキバイキングに行ったときのことを書いてみたいと思います。
私は元々、ケーキやアイス、プリンなど甘い物が好きでした。
でも、拒食症になってからは、極端に食べる機会が減り、特に初期の高校1~2年生時には一口食べるのにも抵抗がありました。
その当時からすれば、ケーキバイキングはただ恐怖にしか思えなかったので、「行く」という選択はあり得ないことでしたが、大学1年生の冬、ケーキバイキングに行こうと誘われたときは、少しの戸惑いはあったものの
「せっかく誘ってもらえたし、たまには食べたいという自分の気持ちに素直になる日があってもいい」と
考えられるようになっていました。
たくさんの種類のケーキを目の前に、私は自分の好きなケーキを5~6つほど選んで食べ、罪悪感や恐怖感というよりも、「その時間を楽しみたい」という気持ちが強くありました。
ただ、カロリーや太ることが全く気にならないわけではありません。
多少の不安や恐れもありましたが、このとき、一般の女子大学生もよくしていると思われるような「調整」をして、負の感情を出さないように試みていました。
それは、絶食のような過度なものではなく、
「夜はいつもより低カロリーの食事にしよう」
「明日は運動する時間を作ろう」
という適度な調整であって、それにより心のバランスを取れるようになってきたのです。
以前は直面している感情に支配され、対処法を考える余裕もなく、柔軟な行動ができませんでしたが、このケーキバイキングに行ったときのように、不安などの負の感情を少しでも感じたたきは、後にその感情が大きくなって気持ちを乱すということが起こらないように、事前に対処方法を考え、行動するようになってきました。
大学1年当時は、これが常にできるという状態ではありませんでしたが、自分を客観的に捉えて、自分の気持ちに上手く向き合っていくことが段々とできるようになってきていました。
これには、自分の拒食症のそれまでの経験からの学びが大きかったように思います。
変化できるようになるまで、簡単ではありませんでしたが、一つ一つの経験をノートに書くなどして記録し、そのときの出来事や感情を振り返ることの積み重ねが大事だと実感しています。
ここまで「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
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