摂食障害克服記 (第三十二回目) 【大学1年 7月 – パン屋でのアルバイト】
2016.06.13
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、「何か新しいことをしたい」と、アルバイトを始めたときの話しです。
大学にもだんだんと慣れてきて夏休みに入る頃、私は自宅の近くにあるパン屋さんでアルバイトを始めました。
以前より体調は良くなっていましたが、まだ体を動かすことにだるさを感じたり、目まいを起こしたりする状態だったため、初め母は反対をしていましたが、主治医の先生に話し、体重をキープすることを条件に始めることになりました。
大学生になって環境が変化するのと同時に、「自分も変わっていきたい」という思いから自分でも何か新しいことを始めてみたいと考えていたのです。
そして、仲良くしていた同じ学部の友達が学校が終わった後や休日にアルバイトをして楽しんでいて、私もアルバイトをしたいと思うようになりました。
拒食症で、自分では十分に食べているつもりでも、体は飢餓状態だったため、普段からも、テレビで料理番組や美味しいお店を紹介する番組など食べ物が出てくるものを好んで見ていたり、レストランに行けば、メニューをずっと眺めていたりと、頭の中は食べ物のことでいっぱいでした。
そして、アルバイトでも食べ物に関わるところで考えていました。
特に自分が好きなパンやお菓子に囲まれてアルバイトすることが希望で、運よく、家の最寄り駅前のパン屋さんでのアルバイトが決まりました。
学校とは違う新しい環境に緊張しつつも、同じお店でアルバイトをしている他の学生と仲良くなれてアルバイトが日常の楽しみの一つになり、また、「少しでも社会勉強ができている」と思うことや、アルバイトの中で自分の役割を見つけられるということは 自信へ繋がる良い経験 になったと思います。
でも、アルバイトをすると仕事に集中するためか、空腹感を感じにくくなり、食べる量自体 減っていきました。
その結果、体重が少し落ちてしまいましたが、体調を大きく崩すことがなく、精神的にも落ち着いていたこと、表情が明るくなったことを考慮して、主治医の先生からアルバイトを続けてもいいと言ってもらえました。
ただし、お腹が空いていなくても、アイスクリームなど自分が口に入れやすいものでカロリーを取るようにすると約束をして。
高校生時代、特に1~2年次は生きる気力も失っていましたが、拒食症と闘いながら回復を目指し、この時期には、自分の中に活力を感じられるようになりました。
大学1年の夏 当時、まだ克服できてはいませんでしたが、過去と比べるといい状態になってきていると実感できていました。
今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。
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