摂食障害克服記 (第三十九回目) 【大学2年6月 – 過食期へ】

2016.08.01

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、摂食障害克服に近づく大きな出来事、過食期の経験についてです。
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過食期
とは、拒食症の過程で起こる可能性のあるもので、低栄養状態に対しての体の防御反応として通常食べる量より明らかに多く食べる期間のことです。
満腹と感じていても何か食べたくなったり、食事を終えてから大して時間が経過していないのにも関わらず、空腹感を感じてまた食べたりします。
拒食症患者の50%近くの人がこの「過食期」を乗り越えて克服するようです。

私は突然訪れた過食期に、「このまま過食が止まらなかったらどうしよう」「永遠に太り続けるのではないか」という不安を抱きましたが、食べている間は「食べたい」という衝動の方が強く、ある程度食欲がおさまるまで何も考えずに食べていました。
主治医の先生に過食の状況を伝えると、
体に栄養が回れば自然に食欲も落ち着いてきて過食は絶対におさまる。ここで自己嘔吐などの排出行為をしたら、もっと過食はひどくなる。これは治るチャンスだよ。
と言われ、私は「過食は絶対におさまる」という先生の言葉を信じて、この過食期を肯定的に受け入れました
何より過食症になることが怖かったので、それを防ぐためにはベターだと思ったからです。
過食期当時、私は脂質や糖質等カロリーの高いものをよく食べたくなりました。
例えば、フライドポテトや唐揚げ等の揚げ物、甘さの強いクッキーや生クリームがたくさんついたケーキ、それからカップラーメンやポテトチップス等の一般にジャンクフードと呼ばれるものをよく食べるようになりました。
食べる量もカロリー数も倍かそれ以上に増え、体重が約2ヶ月で5kgほど一気に増加しました。
それでもまだ平均体重より低く、痩せている状態でしたが、この約2ヶ月間で過食はおさまり、食べる物も上記のような脂質や糖質を多く含むものばかりでなく、自然と栄養バランスも改善されていったのです。

過食期の頃は、体のむくみがひどく痛みも伴い、辛さを感じることも多々ありました。
でも、「いつかは落ち着くから大丈夫だ」と自分に言い聞かせ、なるべく負の感情からは気を逸らすよう心がけました。
結果的に体重が増えたこと、低栄養状態が改善されたことで、体力がつき体が疲れにくくなったり、精神状態も安定し前向きな気持ちでいられることが多くなりました
私にとって過食期を乗り越えられたという経験は、とても大きな自信につながりました。
そして過食期が終わってから、摂食障害の状態はみるみる良い方向へと進んでいったのです。
ここまで「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。

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