摂食障害克服記 (第二十一回目) 【高校2年 3月 – 理屈のない執着】
2016.03.21
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、食べ物について自分がもっていた「思い込み」と「執着」についてです。
拒食症の頃は基本的に、野菜やこんにゃく、海藻など低カロリーのものを選んで食べ、脂質や糖質はなるべく避けるようにしていました。
でも、それとは別に「安心して食べれるもの」と「恐怖を強く感じる食べ物」がありました。
これは同じ摂食障害患者でも本当に人によってそれぞれですが、私の場合、安心して食べるものとして、パン、クラッカー、ヨーグルト、シュークリームがありました。
逆に食べることに恐怖を感じ、避けていたものは、ご飯(お米)、牛肉、鰻などです。
ダイエットが目的であれば、例えば、パンよりご飯の方が糖質も脂質も少なく同じ主食にするならば、ご飯を選んだ方が良いと言えるかもしれません。
でも、それを分かっていても私はパンは口にすることができてもご飯には大きな抵抗がありました。
何か理屈があるというより、自分の中での「思い込み」のためです。
「ご飯は危険」と思い込み、その考えから抜け出せなくなっていました。
その他にも、同じお肉でも、鶏肉と豚肉は良くても牛肉はダメ、おやつで言えば、キャラメルには大きな抵抗感、シュークリームは安心など、自分の考えに縛られていました。
そして、例えば同じシュークリームでも、メーカーやお店が違うと安心できないこともあり、自分で勝手に作り上げた「こだわり」に執着していたのです
また、食べる順番や食事の時間帯にもルールがあり、その通りに出来ないと罪悪感や恐怖感に襲われるため、自分でも精神的に負担を感じるようになっていたのですが、その頃、同じ拒食症の方で私とは異なる食事のルールをもつ方を知りました。
彼女は、私が恐怖感をもっている「ご飯」を安心して食べれるものとして、炭水化物をとるときは、いつもご飯を選んでいるということでした。
この話しを聞き、自分の中にあるルールは理屈のない無意味な執着だと実感しました。
そこから抜け出せずに自ら苦しんでいる。
次第に自分の食事や食べ物に対する考えに疑問をもつようになっていきました。
今回も「摂食障害克服記」を読んでいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。
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