子育て奮闘記  ー 子供から学ぶ ー

2016.09.14

ハートフルライフカウンセラー学院スタッフの 斉藤由佳です。

今日は  子供から学ぶ のおはなしです。

新学期も始まり先日、次男のクラスで読書感想文の提出がありました。
夏休みが始まる前に先生から、「宿題の読書ですが、できるだけ命をテーマとした本を読んで下さい」とのお話があり次男はその課題に取り組んでいました。

そして、新学期が始まって学校で感想文を書くのですが 自分の感想文の出来に納得がいかなかったようで、それを宿題として家に持ち帰ってきました。

なにが納得いかなかったのかを聞くと、「もっとたくさん書きたい」とのことでした。
原稿用紙の枚数を決められていなかったので、ほとんどの子が1枚での提出だったようなのですが(次男も1枚です)、中には3枚書いていた子がいて、それに影響を受けたようです。

でもなかなか自分の思いを言葉にするのが難しく納得のいくような文章にならない様子でした。

そこで私は一つ提案しました。
「あなたは、パパを幼稚園の時に亡くしたから命の大切さを知っているよね?書けるんだったらパパの話を交えながら書いたら」
と話しました。

この提案をする時 私の中ではとても葛藤がありました。
主人が亡くなって4年が経ちますが、子供達も小学生になり、父親がいないことを子供達なりにどう捉えているのかの本当のところを私はわかっていないんじゃないか?という思いがあったからなのです。
ですからはっきり提案するというより、次男の様子を伺いながらという感じでした。

「寂しい思いをさせないだろうか?傷つくことはないだろうか?」
とすこし懸念しましたが、
次男は「うん!そうする~!」
と鉛筆を走らせました。

そして「出来た~~!!」と満遍の笑みで私のところに仕上がった感想文をもってきました。
次男の顔には寂しさや悲愴感は全くなく、できた喜びそのものの笑顔を見た時、

「子供は瞬間瞬間を精一杯生きているんだな」
と気持ちの切り替えの早さのようなものを感じました。

意識して子供がそうしているのではないと思いますが、大人になるにつれ、過去のこと未来のことに囚われて 悩んだり心配します。
子供は過去や未来に思いを馳せることなく、目の前のことだけに気持ちを向け取り組みます。

私が思っていた以上に子供は現実を素直に受け入れ、それを悲観的に捉えることもせず成長している姿を見て、「私が気持ちの切り替えが出来ていないんだな」と思いました。

気持ちの切り替えができない… 過去や未来に囚われ 今 喜べることを見逃しているのでは?と感じ『とてもとてももったいないことをしている~』と命の感想文をとおして次男が私に教えてくれたことでした。

読書

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