ハートフルライフカウンセラー学院の学びがアナウンサーキャリアに与える影響

学院長
ハートフルライフカウンセラー学院を卒業してから1年が経過しましたが、その学びがアナウンサーとしての仕事やキャリアにどのように役立っておりますでしょうか。

垣花正
いちばん大きかったのは、物事を見るとき誰にでもバイアスがかかっているということを学べたことです。
「考え方の癖」は誰にでもあると自覚しておくことはとても大切で、それこそアナウンサーとは人の話を聞く仕事ともいえますが、人より経験しているぶん落とし穴も多いと実感できました。
例えばいちばん危ない「わたしは聞き上手」という思い込み。
あるいは経験が邪魔をし先読みをしすぎて「展開を決めつける」こと。
今は決して自分は聞き上手などではないと言い聞かせながら仕事をしています。
もちろん聞き上手になりたい。
だからこそ、自分の中にあるバイアスを自覚し、常に「また、勝手に決めつけてはいないか」と言い聞かせながら仕事ができるようになりました。
また自分自身がスクールで学ぶ立場をハートフルライフカウンセラー学院で経験出来たことはたいへん勉強になりました。

垣花アナウンススクール開講の背景

学院長
多くの経験を積んだアナウンサーとして、2024年に垣花アナウンススクールを開講することをお聞きしました。このスクール設立の背景とビジョンについて教えてください。

垣花正
今まで個人的に就活学生のサポート、面接の練習サポートをしてきました。
縁あって今まで半年から1年かけて指導した学生(5人全員)が放送局に内定してくれました。
常々アナウンサー試験を突破するために準備すべきことは面接に強くなることだと考えていたことに間違いはなかったと確信できたことが開講のきっかけです。
スクールのビジョンとしては少人数制によるきめ細かな面接指導と、内定まで長期にわたって学生に並走することです。

心理学の学びと垣花アナウンススクールのカリキュラム

学院長
心理学の学びと、心理カウンセラー、メンタルトレーナーとしての資格取得が、垣花アナウンススクールのカリキュラムにどのように反映されていますか？

垣花正
面接に強くなるためには2つアプローチが必要です。
1つは個々の経験やキャラクターにあわせた自己PR作るための「自己分析」であり、もう1つはそれを武器に面接にのぞむための「実践練習」です。
自己分析の方法はまさにカウンセリングの手法などにたくさんヒントがありました。
また就活には粘り強さが必要です。
実践練習をしても何度も落ちます。落ちる度に自信をなくし、自分の取り組みに疑問がわいたり、メンタルがやられそうになることもあります。
そこで夢を諦めずに続けることができるか。
学生を励まし、取り組みを修正し、内定まで伴走するために、メンタルトレーナーの技術は役に立つと思います。
内定を勝ち取ることはあくまで結果であって、結果を望む前に、どう取り組むかのほうが大切であることをしっかり伝えたいです。
目標を見据えて正しく取り組めば「内定は向こうからやってくる」という考えかたを伝えます。

メンタルケアとアナウンサーのパフォーマンス

学院長
メンタルケアと強化がアナウンサーをより優れたものにすると考えますか？その理由を教えてください。

垣花正
メンタルが強くなる、というより、考えかたや物の見方の角度を変えるだけで良いと思っています。
上手くやらなければいけない、落ちてはいけない、落ちたら恥ずかしい、そんな気持ちを跳ね返すのではなく、何故そう考えてしまっているかを見つめて、自覚して、違う見方ができれば、そんなプレッシャー自体がなくなる。結果的にパフォーマンスが向上すると思います。

認知行動療法(CBT)のアナウンス指導への応用

学院長
ハートフルライフカウンセラー学院では認知行動療法（CBT）を学んでいただきました。認知行動療法の学びは、アナウンススクールの指導にどのように役立ちますか。

垣花正
認知行動療法は自分の思考や考え方を変えることによって、ストレスに対処する方法ですが、さきほどのプレッシャーの回避の方法も認知行動療法の考え方に近いと思っています。
また自己PRを作っていく過程で「私にはPRできるような経験がない」という学生がたくさんいます。
しかしその経験を改めて見直してみると、自分だけの発見や、壁を乗り越えるための取り組み、内面の成長があったはずなんです。
そこに気づかせてあげることにも認知行動療法は役立つと考えています。

人気番組の司会者としての心得

学院長
最後にアナウンサー志望の方に、冠番組など多数の人気番組の司会者として心得ておくべきことを教えてください。

垣花正
僕がアナウンサーとして番組をいくつか持っているということよりも、タレントさんスタッフさんなど色々な人と接してきた経験がとても大きくて、私はその人の魅力やストロングポイント、秘められたポテンシャルを見つけることが得意であるという自信があります。
アナウンサーに漠然と憧れがあっても（あるいは憧れの企業にチャレンジしたくても）自己評価が低く、一歩踏みだすことに躊躇している学生はたくさんいます。
人生で一斉に就職活動をするタイミングは今しかありません。
就活はやり方次第で自分の成長を感じることができてとても楽しいものです。
ぜひこのチャンスを逃さずにチャレンジしてみてください。

最後に

学院長
垣花さんのお話は、アナウンサーを目指す方々だけではなく、私たち学院にとっても非常に励みになります。
自己分析、メンタルの強化、認知行動療法の技術を活用して、自己の限界を超える勇気を持ち続ける垣花さんの姿勢は、私たちハートフルライフカウンセラー学院にとって貴重な学びです。
垣花さんが立ち上げられるアナウンススクールでも、当学院での学びが活かされることを心から嬉しく思います。
垣花さんの経験と、当学院での学びが合わさり、未来のアナウンサーを目指す多くの学生にとっての指針となることを信じています。
ハートフルライフカウンセラー学院は、垣花さんのような卒業生が社会に対して大きな貢献をしていくことを誇りに思っており、今後も継続して支援していきたいと考えております。