心理テストの進め方について
のり子さん:
「うーん…これだけでいいのかしら?悩んでしまうわ。」
ハートフルちゃん:
「のり子さん、何を悩んでいるんですか?」
のり子さん:
「あるクライエントさんについて知ろうと思うんですが、以前にならったエゴグラムの結果だけで、その人のことを、全部解り得るものかしら、と思って…」
ハートフルちゃん:
「のり子さん、良いところに気づかれましたね。
実は、心理テストは単一だと、なかなか心理的側面を、全部、把握することは難しいんですよ。
では、どうしたら良いでしょうか?」
のり子さん:
「そうですね…そうだわ!
いくつか他の心理テストも一緒に、やって戴けばいいんじゃないですか?」
ハートフルちゃん:
「大正解です。
性格を知るにはエゴグラム、知能を知るには知能テストというように、心理テストを組み合わせるといいですね。
このような、組み合わされたテストをテストバッテリーと言います」
のり子さん:
「なるほど。でも一つ心配なのは、検査する時に、クライエントさんが負担に感じるのではないでしょうか?」
ハートフルちゃん:
「そうですね、なので、組み合わせる心理テストは、一度に2つ程度が望ましいですね。それに、進め方にも、推奨すべき進め方があります」
のり子さん:
「もしかしてテキストの『一般的指針』という、これですか?」
ハートフルちゃん:
「そう、それです。複数の心理テストを実施する時には、
◆不安や緊張を感じさせないものから先に行う
◆客観テストを投影テストの先に行う
などの留意点があるんです。詳しくは授業の中で学びますので、楽しみにしていて下さいね。」
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