きき方の違いを知って‘聴く力’アップ
まりさん:
「あのー、質問があるんですが。
“傾聴技法を活用して、相手の話をきく“っていうのが、具体的にどうすればいいのか、もっと詳しく知りたくて」
ハートフルちゃん:
「そうですね、傾聴と言っても、すぐにはどうすればいいか、
パッと分からないですよね。
傾聴の姿勢そのものは、今後の実践の中で身につきますから、どんどん練習していけば大丈夫です。
まずは、概要として『きく』という言葉について、学んでいきましょう」
まりさん:
「きく…ですか。『聞く』という言葉のことですか?」
ハートフルちゃん:
「その『聞く』も、ありますね。
実は『きく』には数種類の漢字があって、きき方が違うんです。
きき方は、コミュニケーションをしている人の立場や態度に、影響を与えるんですよ」
まりさん:
「そう言えば以前、
『どうしてこんなことをしたの?』
『なぜなの?』
『何を考えているの?』
と厳しく聞かれて、
『当たり障りのない返事をしよう…』
と思ったことがあります」
ハートフルちゃん:
「その『きく』は、『話し手が答えを要求した時のきき方』ですね」
まりさん:
「では、カウンセリングで大切にしたい『きく』は?…」
ハートフルちゃん:
「それは、『傾聴』の『聴』の字に表されるように、『心を込めて熱心に聴く』きき方…つまり『聴く』ですね。
カウンセラーの態度としての3原則を、詳しく学びますから、よーく『聴いて』下さいね」
まりさん:
「『きく』がこんなにあるなんて、びっくりですね!
これらの違いを認識した上で、特に『聴く』ことを意識して、カウンセリングで使い分けをしていくことが大切ですね。」
ハートフルちゃん:
「そのとおり!傾聴の時の心構えについても、丁寧に解説しますから、お楽しみに!」
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