エゴグラム【交流分析】
エゴグラムとは、交流分析に基づいてデュセイが開発した性格分析法である。
交流分析は、カナダ出身の精神科医・エリック・バーンによって提唱された心理学理論である。
デュセイは、エリック・バーンの愛弟子である精神科医。
エゴグラムは、交流分析の自我状態【P:親、A:大人、C:子供】を5つの機能別「CP」・「NP」・「A」・「FC」・「AC」に分類し、それぞれの機能をどの程度使っているかを認識するツールである性格分析テスト。
5つの機能
CP【Controlling Parent】
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って行動し、他人に批判的である。この部分が低いと、ルーズな性格になる。
NP【Nurturing Parent】
優しい心。愛情深く、他人を思いやって行動し、世話好きで保護的で親切である。この部分が低いと、冷淡な性格になる。
A【Adult ego state】
論理的な心。現実を重視しており、知的で計算力が高く、聡明で頭脳明晰で合理的である。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
FC【Free Child】
自由奔放な心。明るく好奇心旺盛でユーモアがあり、わがままで自己中心的である。この部分が低いと、閉鎖的で暗い性格になる。
AC【adapted child】
協調的な心。他人からの評価を気にし、言いたいことを言わずに我慢してしまい、従順で遠慮がちである。この部分が低いと、マイペースな性格になる。
エゴグラムの発展
デュセイは、直観式として、勘でエゴグラムを描いていた。
具体的には、帯グラフに、自分で一番使う機能状態を一番高く書き、次に一番使わない機能状態を一番低く書きます。それ以外の機能は感覚的に帯に高さを決める。
このやり方は、性格を現すのに適しているとの評価が高く、質問紙法が開発された。
TEG 東大式エゴグラムという、質問に答え、点数化するテスト方式。
エゴグラムをやることで、客観的な視点での自己理解が深まります。
エゴグラムの結果のグラフをみて、高いところは態度や行動に出やすい、いつも用いている機能で、低いところはあまり用いていない、開発の余地のある機能となります。
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