PTSD(心的外傷後ストレス障害:Post Traumatic Stress Disorder)
PTSDとはPost Traumatic Stress Disorderのことであり、心的外傷後ストレス障害を英語で言った時の名称です。
単純性PTSDと複雑性PTSDがあり、どちらも心的外傷後ストレス障害(PTSD)の一種ですが、原因や症状の特徴が異なります。
単純性PTSDは、短期間のトラウマ体験によって引き起こされるものです。
例えば自然災害、交通事故、暴力、強盗、レイプなどのような単一の外傷体験によって発生します。
単純性PTSDの症状には、回避行動、フラッシュバック、過剰な覚醒、集中力の低下、睡眠障害などが含まれます。
一方、複雑性PTSDは、長期間にわたる繰り返しのトラウマ体験によって引き起こされます。
例えば、虐待、家庭内暴力、戦争や虐待的な経験などが該当します。
複雑性PTSDの症状には、単純性PTSDに加えて、感情の不安定性、自己価値感の低下、対人関係の問題、自己破壊行動などが含まれます。
複雑性PTSDは、トラウマが繰り返されることによって、身体的、感情的、認知的な影響が長期間にわたって発生するため、治療にも時間がかかります。
専門家によるカウンセリングや心理療法が有効であり、人間関係の修復や自己回復力の強化などの方法が用いられます。
原 因
PTSDの原因は、個人が経験した過去のトラウマ体験にあります。
例えば、暴力や性的虐待、自然災害、交通事故、軍事体験、重大な病気や怪我、虐待、暴行、いじめ、家庭内暴力など、多くの可能性があります。
これらの体験によって、心の中に深い傷が残り、強いストレス反応や不安、恐怖、回避行動、悲しみなどが生じることがあります。
症 状
1.トラウマに関連する思い出や感情が、強いストレス反応やフラッシュバック(現実と区別がつかないような過去の出来事の再現)として現れることがあります。
2.トラウマを回避するために、人々は場所や活動、思い出や感情を避けることがあります。
3.トラウマに関連する感情が過剰に現れ、怒りや不安、恐怖などの感情が支配的になることがあります。
4.睡眠障害や集中力の欠如、そして自己価値感の低下といった問題が発生することがあります。
5.トラウマを思い出すことによって、自己責任感が強くなり、負の思考や行動パターンが生じることがあります。
治 療 方 法
PTSDに対する効果的な治療方法は、認知行動療法(CBT)、心理療法、薬物療法、EMDR(眼球運動再処理および認知)などがあります。
これらの方法は、症状を軽減し、回復を促すことができます。
具体的な治療方法には、以下のようなものがあります。
1.認知行動療法(CBT):恐怖反応を減らすために、思考パターンや行動を変えることを学びます。
2.心理療法:トラウマを処理し、感情の調整やストレス管理に役立ちます。
3.薬物療法:不安、抑うつ、睡眠障害などの症状を緩和するために使用されます。
4.EMDR:瞳の運動に関連した処理方法を用いて、トラウマを処理することができます。
5.自己ケア:十分な休息、健康的な食生活、運動、リラックス法、ストレス軽減法を取り入れることが大切です。
PTSDは個人差があり、治療方法もその人の症状や状況に応じて異なる場合があります。専門家の助けを借りることで、適切な治療方法を見つけ、回復に向けて進むことができます。
PTSDになった人の2/3は、適切に治療すれば半年以内に回復可能、と言われていますので、適切な治療を施して心の傷を軽くし、健やかな毎日が送れることを信じて認知行動療法に臨むことをお勧めします。
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