注意欠陥・多動性障害(ADHD)
注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは、発達障害の一種で、不注意(注意障害)、多動性(過活動)、衝動性の3つに分類される。
症状
【不注意】
注意力、集中力が持続せず、気が散りやすい。
一方、興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができないという特徴もみられる。
その他、忘れ物が多い、物をなくすことが多い、片づけや整理整頓ができないという特徴がある。
【多動性】
じっと座っていることができず、常に体が動いていたり、キョロキョロしている。
静かにすべき場所で静かにできない、過度におしゃべりをする、などの特徴があげられる。
【衝動性】
衝動が抑えられず、突発的に行動する。
順番を待てない、我慢できない、ルールを守れない、その他、自分の思い通りにならない場合に
乱暴になることがある等、感情のコントロールができないという特徴もある。
治療について、その目標は主にADHDによる有害な影響を最小限にし、患者の自己評価を高め、自尊心を培うことである。
具体的には、薬物療法、心理療法、食事療法などが行われる。
療法
【薬物療法】
中枢神経刺激薬の使用は、ノルアドレナリンとドーパミンの取り込みを抑制することで、神経伝達物質の不足が改善され、症状が軽減し、学習や仕事の能力・考え方・行動・他の人との関わり方など多くの面で効果あるといわれている。
【心理療法】
主に行動療法や認知行動療法が行われ、自己評価を高めて心のケアをしていく。
心理療法は、今後の不安を取り除く面でもとても重要である。
【食事療法】
ADHDの症状には、砂糖や食品添加物の過剰摂取も関係していると考えられているため、砂糖・食品添加物の摂取をなるべく控え、バランスの良い食事を心がけるようにする。
また、ADHD患者の周りの環境も大きく影響してくる。
接し方を工夫すると症状が改善することもあるため、まずはADHD患者を理解し、受け入れることが大切である。
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