心身症

心身症とは、ストレス性障害の一つであり、身体疾患の中でその発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。
ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外される。
つまり、身体に症状や障害があり、一般的には身体の病気だと思われるものの中で、原因または悪化させる要因として、感情・性格などの心理的要素や、職場・家庭環境などの社会的要素が大きく関わっているものが「心身症」と呼ばれ、治療は心身両面に対して行われる。

心身症の特徴としては、自分の感情の動きを感知し、表現する能力が著しく低下した状態である「失感情症(=アレキシシミア)」があげられ、また心身症になりやすい人の傾向として、周囲に過剰に適応しようとする人が多く、自分の感情を抑圧する状態が続くと、自覚は無くても大きな心理的ストレスを受けるため心身症を引き起こしやすいと言われている。


代表的な心身症の症状として、高血圧症気管支喘息過敏性腸症候群胃潰瘍自律神経失調症などがあげられ、循環器系、消化器系、呼吸器系、内分泌系、神経系、皮膚科、耳鼻科の領域まで広い範囲に関係する。

 

 

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