母の三回忌に寄せて:母への想いを胸に

学院長・石川千鶴

2025.01.03

母の三回忌を迎えて

先日、母の三回忌を迎えました。
この二年間という月日の中で、母を失った悲しみと喪失感は私の心に深く刻まれ、日々の生活の中で絶え間なく押し寄せてきます。
暦の上では二年が経ったものの、私にとって母の不在という現実は未だ受け入れがたく、時が止まったままのような感覚です。

供養

忘れられないあの日

母が亡くなった日の記憶は、今でも鮮明に蘇ります。
母の笑顔や声、そして最後の会話が頭をよぎるたびに、「なぜ、母を守れなかったのか」「なぜ・・・」と自問自答を繰り返しています。

「長生きしてね」と伝えた私に、母は「頑張る。90歳までは生きたい」と優しく笑って答えてくれました。
このやりとりは、私の記憶に深く刻まれています。
その穏やかな時間が、やがて失われるとは夢にも思いませんでした。
わずか2日後、母を失うことになるとは想像もしていませんでした。
母もまた、無念だったと思います。
自分の意思を伝える時間も、会うことを切望していた人と対面する時間も与えられないまま、旅立たざるを得なかった母の心情を思うと、胸が締め付けられます。
母も私たち親族も最期の時が訪れると認識することなく、望まぬ形で母が亡くなったことは、私にとって人生最大の後悔であり、深い悲劇となっています。

この2年間、涙を流さなかった日は一日もありません。
母がいなくなった空虚感は、日常の中でもふとした瞬間に押し寄せ、私の心を締め付けます。

母の優しさと思い出

母はいつも笑顔で「大丈夫だよ」と言い続けてくれる人でした。
どんな状況でも、笑顔で決して不安を見せることなく、私たち家族を支えてくれました。
その優しさと強さは、私にとって計り知れないものです。
母はいつもそっと寄り添う存在でした。
その姿勢から、私は人への接し方や心のあり方について多くを学びました。

母が残してくれた「大丈夫だよ」という言葉は、私にとって今も心の支えです。
その言葉を思い出すたび、母の優しさと愛情を感じると同時に、もっと感謝を伝えたかったという後悔が胸に込み上げてきます。

母との思い出は、私の心の中で生き続けています。
その笑顔や言葉は、私の人生の中でかけがえのない宝物です。

三回忌を迎えて

三回忌に、母があの世で穏やかに過ごせるよう、ご住職に母のためにお経を読んでいただきました。
この時間を通じて、母の存在の大きさを改めて感じる機会となりました。

三回忌という節目は、母への感謝と愛情を再確認する場でもありました。
しかし、それは同時に、もう母に直接その思いを伝えることができないという現実を痛感する時間でもありました。

日々の生活の中で

日々の生活の中で、ふとした瞬間に母のことを思い出します。

静かな時間を過ごしていると、母の声が聞こえてくるような錯覚に陥ることがあります。
そのたびに、「もう二度と母に会えない」という現実が私を深い悲しみの中に引き戻します。
母が私にとってどれほど大きな支えであったのかを痛感します。

母が教えてくれた「そっと寄り添う」という姿勢は、私にとって単なる思い出ではありません。
それは、日々の中で人と向き合う際の大切な指針となっています。
心理学やカウンセリングに携わる中で、母の生き方に触れ、寄り添うことの大切さを改めて感じます。

深い悲しみの中で

母を失った悲しみは、時間が経つにつれてむしろ深くなるように思います。
それでも、母が残してくれた愛情と思い出を胸に抱きながら、私は日々を歩んでいます。
この喪失感と向き合いながらも、母への感謝を忘れずに進むことが、今の私にできる精一杯のことだと感じています。

そして、母が私に残してくれた愛情と教えを大切にしながら、自分自身の心と向き合い、現状の心の折り合いを図り、自身で心のケアをしながら、これからも歩んでいきたいと思います。

供養

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