摂食障害克服記 (第十九回目) 【高校2年 12月 – 感情・表情の変化】
2016.03.07
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、摂食障害にみる「表情」についてです。
摂食障害が進むにつれて生じる症状の一つに「感情の乏しさ」があります。
これは、「悲しみや辛さを感じたくない」という思いから、無意識に心が何の刺激も与えないように働くためだと言われています。
マイナスの感情を感じないようにすると同時に、嬉しい気持ちや楽しさも感じなくなっていくため、次第に感情が失われていき、無表情になります。
ところが、そのような症状がある中でも、ストレスが少なくなったときは感情や表情に変化があらわれました。
例えば 年末、学校の終業式の日は通知表が渡されるため、その前までは「成績が下がっていたらどうしよう」という不安と恐怖が襲ってきましたが、特に問題ない結果だと分かると安心を得られます。
また、冬休みに入ると思うと一時的に学校から離れることができます。
そうすると、心が落ち着くようになりました。
冬休み中は、体力的にも精神的にも負担が少なくなり、買い物に出かけたり、テレビを見たり、クリスマスにはケーキを作ったりと少し余裕が出てきました。
こんなときは「楽しい」と感じることができ、普段あまり感じられないプラスの感情が生まれ、自分から楽しく時間を過ごしてみようと思えることもありました。
このような時期に病院へ行くと、主治医の先生から「顔が柔らかくなったわね」と言われました。
当時、自覚はありませんでしたが、無表情でいることが多かった状態から顔に明るみが見られるようになったのです。
そして、食べることに対しても罪悪感が減少し、味わって食事をとれる日も増えていました。
今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。
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