摂食障害克服記 (第十六回目) 【高校2年 9月 – 世間の目を気にする母と自分】
2016.02.15
ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、客観的な視点をもつことができたきっかけ、また それによる気づきについてです。
当時、毎週1回 摂食障害の担当医がいる病院へ通っていました。
担当医の先生と母親、自分の3人で話すこともあれば、先生と自分の2人のときもありました。
そして、母親なしで先生と2人で話していた ときの事で、とても心に残っていることがあります。
私は「学校で良い成績をとらなければ」という思いが強かったですが、体力的にもきつく、集中力がもたないことから、大きな負担となっていました。
でも「勉強ができなければ自分に価値がない」という思いから、手の抜くことに対しても恐怖を感じていました。
このことを主治医の先生に話していたとき、「良い成績をとったら何がしたいの?」と聞かれ、
「推薦で大学に入学したいです。逃げと思われるかもしれませんが、大学受験のプレッシャーと戦っていく自信がありませんし、推薦入学だと学校から認められた気がするので憧れがあります。」
極端な考え方しかできなかった私は、推薦がとれなかったらコツコツと勉強を頑張っている意味が無い、大学には行けないと思ってしました。
すると先生は、「推薦で入りたいのね。それで大学に入学したら何かしたいの?」と私に聞きましたが、
私はそこで しばらくその質問に答えられませんでした。
大学に推薦入学することが目的になっていて、そこから先のビジョンをもっていなかったのです。
続けて、「大学以外の進路ではダメなの?」と聞かれてから下記のような会話となりました。
私 「やっぱり大学に行かないと。世間の目も気になりますし。」
先生 「誰がそんなに世間の目を気にするの?」
私 「えっ? 私です。」
先生 「それはそうだけど、周りに世間を気にする人がいるんじゃないの?」
私は先生が何を言っているのか分からなかったのですが、少し考えて「そういえば、母親は世間体をとても気にします。」 と答えました。
この事があってから、母は世間の目や噂を気にしていたり、よく人と比較していること、それをいつも近くで見ていた自分も同じような思考になっていることに気づきました。
また これをきっかけに、自分の考え方を客観的な視点で捉えることが大切なのだと感じるようになりました。
今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。
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