摂食障害克服記 (第三十八回目) 【大学2年4月 – 味覚異常】

2016.07.25

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。

今回は、私が経験した味覚異常についてです。

 

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味覚異常は、亜鉛不足から引き起こされるといわれ、摂食障害患者でもその症状を発症する場合があります。

味を感じにくくなってしまうため、濃い味付けのものを好むようになり、私の場合は、既に味付けされている料理に醤油や塩を加えたり汁物に七味をたくさん入れるなどしていました。
味気を感じないと満足感が得られなかったことを覚えています。

そして、味を濃くするだけではなく、通常とは異なる食べ合わせや食べ方も好むようになりました。
例えば、クッキーなどの甘いお菓子やバターピーナツをご飯と一緒に食べたりシュークリームをレンジで温めて食べたりしていました。
自分でもこの変化に自覚はあり、異常な食べ方をしているところをなるべく人に見られたくないという気持ちはありましたが、一度母の前で食べたときに予想していたよりも変な目で見られなかったため、それからは母の前では隠さずに食べていました。

また、このときの精神状態はというと、
異常な食べ方に対する不安や罪悪感はありませんでした
むしろ、美味しいと感じていて食べることを「楽しい」と思えていました
そして、いつも私がすることに口を出していた母がこのときは受容してくれていたこと、主治医の先生が一時的なものであるとお話しして下さったことから、異常な食行動をしていても安心感がありました。

補足ですが、味覚異常が起こる原因は亜鉛不足の他に、心因性の場合があり、心因性の場合は、ストレスによって自律神経のバランスを崩すことにより引き起こされます。
唾液の分泌が乱れて口の中が乾燥しやすくなり、味を感知しにくくなるようです。

食障害は様々な身体的症状を引き起こすといわれていますが、そのうちの一つに味覚異常があげられ、今回お話しさせていただきました。

ここまで「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
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